2017年1月18日水曜日

日本憲法科目最終試験⑤

          日本国憲法 科目最終試験⑤

法がなぜ必要か論じなさい

実質的意味の憲法はおよそ国家である以上、かならず備えているものである。根本の秩序を定める法規範がなければ国家の初歩的段階といわれる古代国家でも、権力的な秩序が備わっている以上日本国家成立のこのかた、今日にいたるまで固有の意味における憲法をもっている。

 近代になると日本においても法は国民一人一人の人間としての尊厳を守るためのものになる。日本国憲法は、日本の歴史上初めて、個人の尊厳が日本の国家法秩序において最も大切な価値であると宣言したのである。その背景には、憲法が成立する以前、国家権力によって国民のためとし、個人の基本的人権が侵害された歴史がある。特に戦争というのは究極的に個人よりも国家を優先させ、個人を一人一人の人ではなく国家の「道具」に古代の人々はされていた。しばしば民主主義国家であっても憲法の縛りがなければ誤りを犯すのである。このような歴史的な反省をふまえて間違っても大切な基本的人権をその間違いによって侵さぬよう、国家をコントロールするものが「憲法」だ。つまり、国家に権力を与えた国民が権力行使を適正に行われるようにするため、国家をコントロールするものといえるだろう。これにより、国家は憲法に違反するような権力行使、すなわち個人の基本的人権を侵害することはできない。我々国民は自らを守る「憲法」を持つ代わりに国家が権力を濫用してる場合には、叱り国家を「憲法」をもとにコントロールしなければならない。

(文字数630なので付け足して書くとなおいいと思います byかっぱ)

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