2017年1月17日火曜日

英米文学概論 科目最終試験

            英米文学概論  科目最終試験
『オースティン、ディケンズ、ブロンテ姉妹、ジョージ・エリオット、ハーディについて説明せよ』

オースティン
18世紀イギリス田舎町の中流社会を舞台とし、女性の結婚模様をリアルに辛辣に描いた。作品発表当時は今ほどの絶大な人気はなかったが甥による「想い出のジェイン・オースティン」出版がオースティンを世界的作家へ導いた。
 自由間接話法の発展に貢献したことで知られる。代表作は「高慢と偏見」「エマ」

ディケンズ
イギリス小説家。父が破産したため靴墨工場で働くなど貧困作家を味わう。長じて速記記者となり「ピクウィック・クラブ遺文録」の成功によって一躍流行作家となった。ユーモアとペーソスのある文体で下層市民の哀歓を描きビクトリア朝時代を代表する作家として名声を得た。

ブロンテ姉妹
イギリスのヴィクトリア時代の代表する小説家姉妹。シャーロット、エミリー、アンを指す。姉妹三人共同の「詩集」を発表の後、それぞれ小説を書く。シャーロットは「ジェーン・エア」エミリーは「嵐が丘」アンは「ワイルドフェル屋敷の人々」を発表しイギリス文壇に多大な影響を与えた。

ジョージ・エリオット
心理的洞察と写実性に優れた作品を発表した。「アダム・ビード」「サイラス・マーナー」「ミドルマーチ」などの作品で知られておりジョージ・エリオットは英国小説史上、小説の主眼を事件の展開から事件の性格描写に移したという点で注目される作家で優れた性格描写と田舎の自然描写によって新風をふきこんだ功績は大きい。

ハーディ

作家としてだけではなく詩人としても有名なイギリス作家。平易な日常語で詩を書く一方で韻律や詩型については様々な実験を繰り返し今日では「現代詩の父」と評する。「君主物語」によって栄誉に輝く。ハーディはこの詩に王者も平民も盲目的にあやつられ内在意志のままに生きるという彼の人生観を織り込んだ。

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