2017年1月17日火曜日

英米文学概論 科目最終試験

            英米文学概論  科目最終試験③

シェイクスピア
イギリスだけでなく世界的に認められた劇作家、詩人、役者。今日の英語はシェイクスピアによって高められたという人もいる。卓越した人間観察眼からなる言葉の豊かさや性格描写の巧みさなどで英国ルネサンス文学の最高峰とされた。四代悲劇「ハムレット」「オセロ」「リア王」「マクベク」が有名。この四作は1600年前後に集中しており、共通点は主人公が復讐劇や愛憎劇に巻き込まれた結果、最後はみな死を迎える点であり人間の葛藤を強く描き出した。
シェイクスピアは戯曲だけではなく、詩も多く発表した。彼の詩で特に有名な「ソネット集」は恋愛・美・政治・死など様々な分野のテーマで154番まである。

ミルトン
英詩史上ほとんどつねにシェークスピアに次ぐ地位を与えられてきたが、シェークスピアが主に劇詩を創作したのに対して、ミルトンは叙事詩の分野で巨大な足跡を残した。ピューリタン革命を支持する著作を著し、内面的自由の主張と共和制擁護の論陣を張る。晩年失明の逆境の中で宗教的主題による深遠な叙事詩を口述した。叙事詩「失楽園」「復楽園」など。特に失楽園では人間の心の持ち方にかかわる普遍的な節理を説いており、そのことが「失楽園」が今日まで語られる要因であると考えられる。


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