2017年1月17日火曜日

英米文学概論 科目最終試験

            英米文学概論 科目最終試験

フォークナー
ヘミングウェイと並び称される20世紀アメリカ文学の巨匠であり、南部アメリカの因習的な世界を「意識の流れ」を初めとする様々な実践的手法で描いた。代表作に「響きと怒り」「サンクチュアリ」「八月の光」「アブサロム、アブサロム!」などがある。ノーベル文学賞を受賞した。

ヘミングウェイ
ヘミングウェイはアメリカ文学史上重要な位置を占める短編小説を完璧な域にまで高めた作家の一人として記憶される。「ロストジェネレーション」の代表作家で、死と隣り合わせの現実に敢然と立ち向かう人間の姿を描く。ノーベル文学賞受賞。「日はまた昇る」「武器よさらば」「誰がために鐘は鳴る」「老人と海」など。

スタインベック
社会的不平等の下で生きる貧民な姿を共感を交えて描く。カルフォルニアを舞台にした貧乏な移住農民を描いた小説が多いが、生物学を通して培ったいわゆる「生物学的人間観」や「集団人」といった思考態度は、人間を描く作家としての基本の姿勢となっている。

ベロウ
ユダヤ系作家で現代米国文学を代表する一人。鋭い批判的歴史観をもって、ドイツ領邦の発展、封建制と国家の関係、都市制度などの問題を追求した。小説「宙ぶらりんの男」「その日をつかめ」「ハーツォグ」などがあり、ユダヤ系作家の枠をこえて現代人一般の本質に迫る内省的な作家であることを印象づけた。

サリンジャー

生まれも育ちもニューヨーク市で、いかにも都会的なはにかみとソフィスティケートに彩られた繊細巧緻な仕上げが作品の魅力の一つである。代表作は「ライ麦畑でつかまえて」や「フラニーゾーイ」など。特に前者は冒涜的言辞頻出のかどで教育界から強い批判をあび、評論家の評価も定まらなかったが、若者たちに熱狂的に迎えられ、現在では多国で翻訳されている。

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